和菓子はふるさとの味

 昨日は辛い食べ物の話を書いたので今日は甘い食べ物の話。無論、私は甘いものも辛いものも美味しいものならどちらも大好きだ。
 今日の夜は、妻と和菓子を食べながらお茶を飲んだ。知人からいただいた森八の羊羹がある。私が金沢出身と知ってわざわざ持ってきてくれたのだ。森八は石川県金沢市では老舗の和菓子屋として有名、羊羹は名物である。子供の頃から羊羹といえば森八だった。久しぶりの味!うまい!そして、とても懐かしい味である。
 さらに今日は、中田屋のきんつば、最中を半分ずつ食べる。こちらも「きんつば」といえば中田屋である。これもうまい!
 どうやら餡の味というのは、地方で微妙に異なっているようである。茶道の文化と関係があるのか、古くからの城下町には美味しい和菓子が多いように思う。東京にも、とらや(元は京都)の羊羹、空也の最中などがあり、いずれも美味しいと思うのだが、個人的にはやはり金沢の和菓子に軍配を上げたくなる。
 慣れ親しんだ味であるとか、子供の頃母親が美味しいと言って食べていた、など様々な因子があっての美味しさなのであろう。
 不思議と洋菓子にはそのような思いを抱かないのは、私の舌があまり肥えていないのか、はたまた日本人のDNAのなせるわざか。無論、私は美味しいケーキも大好きなのではあるが。いずれにしても、和菓子、餡の味、そしてその微妙な甘さ加減というのは、ふるさとの味なのであろう。
 う〜ん、今度は餅富(金沢は香林坊の裏道にある和菓子屋)の「おはぎ」が食べたくなってきた!