Detroit Rock City、再び「壁と卵」

 Detroitはアメリカの工業都市で今何かと話題のGMの本拠地である。しかし、1977年当時、Rock 'n rollに夢中だった中学生にとって、Detroitと言えば、"Detroit Rock City"である。当時人気のロック・グループ、KISSが来日し、その模様がNHKで放送された。そのオープニングがこの曲だったのだ。このイントロには鳥肌が立った。You Tubeで今聴いてもキワモノのメイクはさておき、かっこいいのである。山野楽器でCDを物色していたところ、"KISS ALIVE II"を見つけ、久しぶりに思い出したというわけです。

アライヴII(紙ジャケット仕様)

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 文藝春秋4月号を読む。村上春樹の独占インタビュー&受賞スピーチ「僕はなぜエルサレムに行ったのか」を読み、再び感動。「大事なのは総論ではなく、一人ひとりの人間です。個人というのがすべての出発点だというのが僕の信念です。」普遍的な考え方で、医療も全く同じだ、と思った。
 以前読んだ、彼の作品で戦争に関した記述のある「ねじまき鳥クロニクル」を再び手に取ってみる。彼の小説はなかなか不思議で、読んでいる時はその世界にどっぷり浸ってしまうのだが、読み終わると何だか忘れてしまう。その世界にいるのが心地よい、という感じで読んでいるのだ。もう一度、テーマを考えながらゆっくり読み返してみたいと思った。そんな時間がなかなかないけどね。