チベット問題と北京オリンピック

 どうもチベット問題がこの時期に出てきたのは胡散臭い。ダライラマは昔から亡命しているわけだし、チベットが中国に支配されてきたのも昔からだ。オリンピックで注目が集まる時を狙ってだれかが扇動しているように思えてならない。だいたい聖火ランナーが襲われるなんてナンセンスだ。お祭りでやっていることに水をさすなんて野暮って言うもんじゃないですか。だれがどんな意図でそのようなことを行っているのか、僕にはわからない。
 しかし、当たり前のことだが、スポーツの祭典を政治の道具にしてはいけない。オリンピックを目標に努力している世界中のアスリート、そしてそれらを支え、応援している人たちを悲しませてはいけないのだ。
 僕だって、北島選手のガッツポーズを見たいし、星野監督の胴上げも見たい。福田首相あたりが、オリンピックとチベット問題は別だ、ぐらいのことを言えば、支持率だって上がるのに、と思うのだが、いかがなもんでしょう。
 蛇足ですが、昔みた映画「セブンイヤーズ・イン・チベット」の中のチベットの風景や寺院は素晴らしかった。多くの人命とともに、破壊されず、後世に残ることを祈っています。