ダーウィン

 先日、買った本のうちの1冊、「ダーウィンの「種の起源」(名著誕生)」を読了。今年は、ダーウィン生誕200年、「種の起源」出版から150年になるそうです。進化論は今では当たり前のように考えているけれども、当時のキリスト教文化の中では、異端な考えで、彼はそれを20年も暖めていたとのことです。しかし、社会の機運にそのような考えを認める空気も存在し、彼の発表を契機に論争になっていったという、当時の社会背景が描かれ興味深かった。また、進化論が優生学や植民地支配の正当化に利用されるなど、科学が権力に利用される面なども指摘されていました。伝記ものとしてもお勧めの一冊です。写真や図表、年表などが入っているともっとよい本になったと思いますが。

名著誕生2 ダーウィンの『種の起源』

名著誕生2 ダーウィンの『種の起源』