NHKスペシャル再生医療」をみる。脂肪幹細胞移植の話は聞いたことがあったが、救世主兄弟の話に驚く。病気の兄姉を救うために、HLAタイプの合う弟妹を作る(産む)という話だ。生殖医療、技術の発達はめざましいと感じる。「医療とは、元々母なる自然に逆らうものです。我々は患者の幸せのために自然に逆らいます。なぜなら自然は時に残酷ですから」という、救世主兄弟を多く生み出してきたドクターの言葉に共感はしつつも少し違和感を感じた。また、米国と英国における社会の対応の仕方の違いも興味深かった。
 米国では、幹細胞を採取して50年間凍結保存するというビジネスまであるそうだ。究極の保険とのこと。一方で、無保険の人がいて、やっとこさ、国民皆保険への道を開く法案を可決したという数日前のニュースを思い出す。う〜ん、計り知れない自由の国です。

 一方で、今日の朝日新聞では、日本の自殺者が年間3万人を超えている、との記事が目に付いた。金融不安が高まった1998年から12年連続で3万人を超えているという。借金を苦に自殺、というパターンが依然として減らないということか。金にルーズな政治家の諸君、何とかしないと日本は危ないぞ!!