床屋

 仕事帰りに床屋に行く。最近はもっぱら1000円のQBハウス。早くて安い。よく行くのは銀座店。席が多いので毎回違う人が担当になり毎回仕上がりは違う。ま、当たり前か。
 ところで床屋は、昔、外科医と兼任していたという。中世ヨーロッパが発祥らしい。床屋の赤、青、白のマークは動脈、静脈、包帯を表す、というのは結構知られている。これはパリの床屋外科医がoriginらしい。
 最近読んでいる、フィリップ・シャルリエ著「死体が語る歴史―古病理学が明かす世界」によれば、フランスの床屋外科医の仕事に高貴な方の遺体処理があったという。内蔵を取り出し、腐敗を遅らせる処置を施すというものである。おくりびと(納棺師)の仕事ぶりに感動したのは、外科医とかつてはご同類だったからなのか。
 にしてもこの本はなかなかおもしろい。著者もかなりユニークな感じ。

死体が語る歴史

死体が語る歴史