外科医の減少を食い止めるには

ktsugawa2008-05-17

 今回の外科学会は、外科医不足に何とか策を講じたい、という工夫が随所にみられた学会であった。通常の教育セッションに加えて、研修医のための発表コーナー、アカデミックマインドの云々でバリバリ若手外科医に講演をしてもらう、などなど。医学生の参加もあったようで、素朴な質問を先輩外科医に投げかけていた。また、小学生に手術のシュミレーションをさせるというキッズコーナーの企画もあったようだ。
 私が外科医になった頃からすると、涙ぐましい努力が学会全体で行われている感じがする。外科学会が開かれた会になるということでは、大変結構なことだと思う。外科、手術の面白さ、やりがい、が伝わるとよいと思う。
 ただ、現状では、手術以外にさまざまな仕事が多く、純粋に手術、患者さんを診ることに没頭できない、ひいては労働時間が長くなる、というところが多くの外科医の悩みであり、若い人に不人気になっていく原因ではなかろうか。外科医が手術に集中できる環境が作られれば、外科医を志望する人が増えるような気がするのだが。外科手術は純粋に面白いと思うし、そう思う若い人も少なくないはずだ。飛び込んで来てくれる魅力をつくる、つくり出すことが必要だろう。
 ところで、僕は高校の修学旅行以来、長崎を訪れるのは今回で4回目。高校の修学旅行ではグラバー園でとても暑かった記憶しかない。後の2回は仕事が終わると即帰っていた。今回は、平和祈念像原爆資料館、出島、グラバー園稲佐山などを観光をすることができた。とても有意義な学会でした。学会関係者のみなさま、お疲れ様、ありがとうございました。