早や師走

 早くも師走です。1年たつのも早いですね。
 文庫になった佐藤優国家の罠」を読みました。面白いですね。あの当時、テレビのニュースしか見ていなかったので、外務省ってどんなとこじゃと思いましたし、鈴木宗男さんも疑惑の総合商社とか言われていたところしか覚えていません。しかし、日露関係のため、北方領土返還のため、努力していたという舞台裏にびっくりしたと同時に感動しました。その当時そんなことを説明してくれた人(メディア)はなかったのではないでしょうか。また、佐藤氏のディテールにこだわった描写など、ひさびさにフレデリック・フォーサイス風の小説としても楽しめました。おすすめです。
 それにしても、テレビのニュースというのは、本当に底が浅く、また繰り返し流されることで多くの人を一定方向に洗脳してしまいますね。恐いものです。最近、我が家では子どもの教育という観点からテレビを禁止しています。したがって私もテレビニュースを見ていないのですが、ますますしばらく継続しようという気になりました。ニュースは、新聞とインターネットで結構いけます。

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)