#ブックカバーチャレンジ day 9

オデッサ・ファイル
フレデリック・フォーサイス
篠原慎/訳
角川文庫

 

 フォーサイスも昔よく読みました。「ジャッカルの日」、「第四の核」あたりも懐かしいですが、最初に読んだ本書に圧倒されてファンになりました。
 ジョン・ボイドの映画も昔レンタルビデオで観たなあ。

 

f:id:ktsugawa:20200625194857j:image

#ブックカバーチャレンジ day 8

潮騒

 三島由紀夫
 新潮文庫

 

 三島由紀夫の文章は美しい。特に本書は全文美しいと思いながら読みました。個人的にはかの百恵ちゃんの映画で有名になり知った話なのですが。そういえば、「潮騒のメモリー」ってのもありましたね。
 「豊饒の海」も第一巻(春の雪)は素晴らしいと思います。こちらもよく映画化、ドラマ化されていますね。
 三島が割腹自殺を遂げた時、私は小学校2年生。隣の家に生首と血の海の写真が載った雑誌、確かアサヒグラフがあって、恐々見せてもらっていた記憶があります。彼の小説・著述には、こういう死に方にかなり憧れていたんだろうなあと思わせる記述があちらこちらにあります。当時はどのように思われていたんでしょうか?やはりヤバい人、って感じだったのでしょうか。そのあたりの空気感がちょいと気になります。今よりもっと熱く、騒がしい時代だったのかもしれませんが。

 

f:id:ktsugawa:20200624231806j:image

#ブックカバーチャレンジ Day 7

失楽園 上・下」
 渡辺淳一
 講談社

 

 渡辺氏は数少ない実際にお目にかかったことのある作家です。講演を拝聴したことがあります。大柄でゆっくりしんみり喋るのがカッコ良かったなあ。大学生の頃、「白夜」を新刊で読み、初期から中期の作品をよく読みました。
 本書は言わずと知れたエロスの極致の作品。最後は死体検案調書の形で終わっているのが、医師出身作家ならでは、を感じさせてくれます。
 発刊時に読んだ頃より今の方が主人公に近い年齢となり、より切なさと趣きを感じます、と言うとただの助平ジジイか。ただ、渡辺氏のその後の作品も読むと、壮年期から老年期にかけての性愛を書き切った偉大な作家といえるのではないかと思います。
 そういえば、これを読むと、食べたことはありませんが、鴨とクレソンの鍋というものを食べたくなります。

 

f:id:ktsugawa:20200617195258j:imagef:id:ktsugawa:20200617211001j:image

#ブックカバーチャレンジ Day 6

「こころ」
 夏目漱石
 新潮文庫

 超平凡な「こころ」です。新潮文庫で一番売れている文庫本だそうです。実は私も何度か買っています。現在持っているのは、2014年に連載100年を記念して朝日新聞が復刻再連載をしたときに、連載を読みつつ、もう一度通しで読み返したいと思い購入したものです。読むたびに違った発見があります。明治とは日本人にとって特別な時代であったのか、と今更ながらに思います。

f:id:ktsugawa:20200616234226j:image

 

#ブックカバーチャレンジ Day 5

大地の子 1〜4」
 山崎豊子
 文春文庫

 

 高校時代に田宮二郎の「白い巨塔」を観て原作を読んで以来、この方の作品はほぼ読んだかと。どれも読み応えがありますが、私が一番泣けたのはこの作品でした。そういえばNHK制作のTVドラマも観応えありましたね。

 

f:id:ktsugawa:20200615202630j:image