「知的文章とプレゼンテーション」(中公新書)を読む

知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)

知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合 (中公新書)

 「知的文章とプレゼンテーション」(中公新書)を読んだ。目新しい内容はないが、日頃思っていることが書かれていてフムフムである。理系、文系と高校生のうちから分けて教育するのはおかしいというのは納得。どちらも大事。多くの普通の人にとって理系・文系は能力ではなく、知識・技術だ。正しく(楽しく)学んで身につけたい。ただ、H→Kと続いたせっかくの理系の宰相がいまいちなのが残念だ。
 あと、「組織のトップのプレゼンテーション能力は、ときに組織の運命を決めかねない」は身の引き締まる言葉だった。日頃から切磋琢磨しなければならない。総じて研究者稼業の楽しさ、知的に生きていく楽しさを伝えてくれる本だと感じた。
 さて、書きかけの論文原稿を仕上げよう。また来週の講演の準備もそろそろとりかからなくてはならないな。