僕が日本に住み続ける理由

 つぶやきずらい最近、ブログの方が気楽に書けるか。鬱っぽいこの気持ちを正直に吐露しにくい、今日この頃ではある。
 震災が発生して1週間が過ぎた。実感としてはいろいろなことがあって、この1週間は長くて、本当に疲れたな、と思う。
 この1週間で徐々に感じていることは、村上春樹風に言うならば、もう1週間前の震災が起こる前の世界には戻れない、この震災を何らかの形で経験した日本人それぞれが、震災の前の自分にはもう戻れない、という事実だ。失ったものは取り戻せないし、壊れてしまったものは元には戻らない。見た目には同じ(自分)でもそれはもはや別もの(の自分)だ。それでも、人間は再生する、心に傷を持ちながらも希望は持つことができる、というのが彼の小説から伝わるメッセージだと、常々、思っている。
 今回の地震を経験して、まさにその思いで、今日の私はここに存在している。福島の原子力発電所は元に戻ることはないだろう。日本のさまざまなこと、さらに海外の日本に対する評価も変わってしまった。原子力発電所の危機は海外でもかなりヒステリックな対応を引き起こしている。
 でも、多くの日本人がそうであるように(そうだろう)、私も日本は再生すると信じている。元には戻れなくても復興し、新しい日本に生まれ変われると信じている。
 We are Japanese. We believe Japan. We love Japan.
 私は日本に住み続け、東京に住み続けようと思う。


二子玉川で見た満月。そういえば、1Q84では月が2つ見えていたんだな。