良い天気。空気が澄んでさわやか。体育の日にふさわしい。
 雑用を片付けに病院へ。こういうときにやっぱり遠いとめげるのだが、晴天に押されて出動。
 途中、最近買った小説、浅田次郎「マンチュリアン・リポート」を読みながらいく。

マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)

マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)

 満州は、軍医をしていた祖父が赴任していた土地であり、何となく興味がわくのである。以前読んだ「蒼穹の昴」の春児もちょいとだけでてくる。
 最近中国との関係がぎくしゃくしている。長い歴史の中で中国文明はずーっと日本にとってモデルであった。西洋文明がモデルになったのはたかだか明治以降のことだ。むろん日本がいち早く近代化を成し遂げたのは、坂本龍馬始め明治維新の志士たちが西洋に目を向けた、先見の明によるところが大きい。軍部の暴走により崩壊したが、それゆえにいち早く民主国家になることもできた。
 一方、中国は清国の没落と他国の侵略により、分裂、国力を落とした。そして、共産主義により統一国家となったが、その共産主義独裁により民主国家として脱皮できないでいる。しかし、近い将来、民主化するように思う。その時には日本もより成熟した民主国家となって、よき隣人としてつきあえるようになることを希望したい。
 中国では、「さよなら」のことを「再見(ツアイチェン)」と言うそうだ。いい言葉だ。