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暑い!まるで初夏のような太陽の日差しだ。
都内の病院での仕事を終え、浅草線を東銀座で降りる。山野楽器でYumingの新しいCDを買い、伊東屋で文具をいくつか購入。そのまま、病院まで歩いてきたら汗が噴き出す。院内のスタバでアイスコーヒーを買って一息。
最近読んだ本をいくつか。
- 作者: ジョン・ハート,東野さやか
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/02/06
- メディア: 文庫
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アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞した作品。故郷とは、家族とは、題材はなかなか面白い。しかし、今ひとつ物語にのめりこむことができなかった。ストーリー運びのためか、翻訳物のためか。個人的にはやや暴力的な主人公に同化できなかったためかと思われる。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: 文庫
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伊良部神経科医師シリーズの第3作。今回も爆笑もので楽しませてくれる。今回は特に社会風刺が効いている。前3本は、明らかにモデルがわかる登場人物が描かれる。いろいろと批判を浴びる彼らに言い分を与えているところが興味深い。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 文庫
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ややテレビドラマの脚本風でイージーな感じもするが、僕と同年代の作者が同年代の女性の恋愛を綴っており共感が持てた。石田さんもだんだん渡辺淳一っぽくなってきたかな、という気が。でも結構こういうの好きです(昔、「失楽園」読みました)。男性作家が女性の主人公の視点から書いているところが面白い。故にソフトタッチ。女性読者が多いのも頷ける。そういえば、この作品は私の故郷である石川県にある白山市が行っている「島清恋愛文学賞」を受賞している。島清とは島田清次郎の略で、石川県出身の小説家で大正期に「地上」という小説で一世を風靡するも、後に奇行、発狂で文壇からは消えた人物だ。僕の高校時代の国語の先生が脚本を書いた芝居(「島清、世に敗れたり」)があり、昔観に行った記憶がある。