高い壁と卵

 酩酊会見をした中川大臣が辞任したという。何とも情けない話で大臣はもちろんアウトだが、こんな状態の人が記者会見をするのを止められなかった側近もアウトであろう。これでは他の国になめられてもしょうがない。せっかく一方でクリントン国務長官を呼んだのにしまらない話、ということになろうか。未曾有の危機に何ともお粗末な話である。
 作家の村上春樹氏がイスラエル文学賞 "The Jerusalem Prize" を受賞した。15日、エルサレムで開かれた授賞式に出席し、「高い壁と卵」の比喩を使ってイスラエルの軍事行動を批判したという(http://www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1233304788868&pagename=JPost/JPArticle/ShowFull)。
 "So I have come to Jerusalem."で始まるスピーチはすばらしい!
 もちろん、村上春樹氏は私の好きな作家のひとりなのだが、文化人、ひとりの人間として、彼の言動に感じ入った。彼のような文学者がいることで、日本に誇りを持ちたいところだ。
 それにしても、政治家および官僚の皆さんにはしっかり眼を醒まして欲しいものである。