The Book Of Illusions
ポール・オースター「幻影の書」を読了。年末から読み始めて、読みかけになっていたもの。
オースターの最高傑作の呼び声高い本書。大変楽しませていただきました。ヘクター・マンはフィクションだが、シャトーブリアンは実在など、時間空間が何層にも重なったストーリー。実際の映画を見ているかのような細かな描写。などなど、本当に読みごたえのある作品でした。
主人公が孤独にどっぷりと漬かっていく展開、真っ逆さまに恋に落ちていく展開、このストーリーの世界の中にたっぷりとハマらせてくれました。最近読んだ小説の中では、バツグン、秀逸です。
前にアメリカの悪口をさんざん書いたけど、こんな小説の舞台がある国にはやっぱりあこがれてしまいます。でもこれはかつてのアメリカなのかな。
- 作者: ポール・オースター,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/10/31
- メディア: 単行本
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