トゥルー・ストーリーズ

 ポール・オースターの「トゥルー・ストーリーズ」を読了。知人のコラムから文庫化されたことを知り読んでみました。
 「事実は小説より奇なり」といいますが、よくほんとにこんな話が次々と筆者の周りで起こりますね。ちょっといい話もあってなかなかよかったですが。
 また、「知らない人間と天気の話をするのは、握手して武器を脇へ置くことである」というのもいい話。天気は一番身近な自然とのふれあいですものね。英語でも天気の話ができるようになりたい。
 それから、「富は貧困を生む」というのもなかなかスルドイ。アメリカで家を持つことが云々の話も、いまのサブプライムローン問題のことを暗示しているかのよう。経済のことはよく分かりませんが、起こるべくして起こったことなのかもしれない。
 ポール・オースターの本をもっと読んでみたくなりました。

トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫)

トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫)