ダンス・ダンス・ダンス

 仕事の後、病診連携の会。またもや立食パーティ。
 本日夜、村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を読了。村上春樹は好きな作家のひとりだ。彼の文章は平易だが、さまざまな描写が丁寧で、読んでいて気持ちが良い。ストーリーは何だかよくわからないところもあるが、まあ大体OKだ。すべてのことは通り過ぎていくという無常感が切ない。踊って、ステップを踏んで、きちんと生きていきたいということか。
 個人的には、「国境の南、太陽の西」が好きだ。あまり、非人間的な登場人物が出てこず、私小説っぽいところがすなおに読める。男の性(さが)がよく描かれていて、心にしみます。女性にはあまりウケナイ小説でしょうね。SFっぽいが、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」も独特の世界にどっぷり浸れる。ちょっと、読んでいる間、内向的で欝っぽくなってしまうが、それもこの世界に、はまってしまうからだろう。

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)