キリスト教と私

 私はクリスチャンではないが、キリスト教には縁がある方だと、思っている。私はキリスト教系の幼稚園を卒業し、現在、キリスト教系の病院に勤務している。私の子供3人は3人ともキリスト教系の病院で生まれた(ちなみに現在の勤務先ではなく、金沢市にある病院)。
 考えてみれば、この世の中はなぜこのような形で成り立っているのか、ということを理屈で説明し理解することは難しい。例えば、遺伝情報がAGTCのたった4種類の塩基で保存され伝わるということ、どの遺伝子を発現させるかというプロモーターを活性化させるのは何か、など科学的な問題を考えれば、考えるほど、神業といいたくなる。
 というわけで、私はいつからか神の存在をなんとなく信じているし、Missionというものも神から授かるものだと考えるようになった。神から与えられた仕事を成し遂げ、自ら成長することで、社会に、神の意思に報いるという考え方だ。こう考えることで、偶然は必然に変わり、意味のない人生などない、と実感することができる。
 宗教とは偉大なものだ、とつくづく思う。